「懸垂を始めるなら、とりあえず懸垂スタンドを買っておけば大丈夫だよね」
わたしもそう思って、最初は懸垂スタンドを買いました。でも、今はWASAI(ワサイ)の鉄棒型の懸垂器具「BS312-X」を使っていて、懸垂の練習をするなら、最初から鉄棒型にすればよかったと思っています。
この記事では、2025年6月からBS312-Xを使っているわたしが、使って良かったこと、懸垂0回の人がこの1台でどう練習を進められるか、そして買う前に確認しておきたいことをまとめます。
結論:懸垂の練習に集中するなら、鉄棒型が使いやすい
BS312-Xを使っていて、不満な点はありません。良いところをまとめると、次のとおりです。
- バーがやや太く、手が痛くなりにくい
- 手幅を自由に決められる
- バーがまっすぐ
- 腰回りと足元に何もないので、体が揺れても、着地のときも気にならない
- 懸垂をしない日も、ハンギングレッグレイズなどができる
- 高さを低くすると、斜め懸垂もできる
- 懸垂スタンドより揺れを感じない
一方で、パラレルグリップ(手のひらを向かい合わせにする握り方)とディップスはできません。どちらも、別の道具を足せば対応できます(くわしくは後半で説明します)。
おすすめな人・向いていない人
おすすめな人
- 懸垂0回から、自宅で練習を始めたい人
- 懸垂スタンドのバーで手が痛くなった人
- 手幅を自由に決めて懸垂したい人
- 懸垂のほかに、ハンギングレッグレイズや斜め懸垂もしたい人
向いていない人
- 幅約101cm × 奥行き約120cmの置き場所がない人
- 天井が低く、バーを高くできない部屋の人
- 1台でディップスもしたい人(ディップススタンドを別に用意する必要がある)
BS312-Xの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 幅約101cm × 奥行き約120cm |
| バーの高さ | 約140〜210cm(9段階) |
| 耐荷重 | 150kg |
| 重さ | 約20kg |
| バーの太さ | 約3.2〜3.4cm |
| 組み立て | わたしは1人で30分ほど |
※数値は販売ページの表記をもとにしています。購入前に、販売ページで最新の情報を確認してください。
なお、似た型番の「BS312」は、バーベルを置く台などがついた別のモデルです。「BS312-X」は、懸垂などのぶら下がる種目に絞ったモデルです。
わたしの使い方
わたしは、バーを一番高くして使っています。足を伸ばしたまま懸垂をしたいからです。わたしの身長は177cmで、置いている部屋の天井は、わたしが背伸びをして手を伸ばすと届くくらいの高さです。この部屋で、バーを一番高くして懸垂をしています。

床には、もともと子どもの足音対策としてリビングで使っていたマットを敷いています。BS312-Xは床に当たる部分にゴムがついているので、マットがなくても床に傷はつきません。

使って良かった7つのこと
① バーがやや太く、手が痛くなりにくい
BS312-Xのバーは、わたしが使っていた懸垂スタンドや、公園の鉄棒と比べて、少し太く感じます。さらに、適度に滑るので、手のひらの皮がひっぱられにくいです。
懸垂スタンドを使っていたころは、バーにタオルを巻かないと手が痛くてできませんでした。今は素手でやっています。手の痛みについては懸垂で手が痛い原因と治し方でもまとめています。
② 手幅を自由に決められる
懸垂スタンドは、バーの途中に支柱やほかのグリップがついていて、握れない場所があります。だから、手幅を自由に決められません。BS312-Xのバーには障害物がないので、好きな幅で握れます。
③ バーがまっすぐ
わたしが使っていた懸垂スタンドは、バーが「へ」の字に曲がっていました。わたしは、まっすぐなバーのほうが握りやすいと感じています。

④ 腰回りと足元に、何もない
懸垂は、頑張るほど体が揺れます。腰回りに何もないので、多少体が揺れても問題ありません。

足元にも余計なものがないので、着地のときも気にせずに降りられます。わたしは、足元に何かあると不安になります。懸垂0回の人は、ネガティブ(上からゆっくり降りる練習)など、着地が多い練習をくり返すので、ここは大事なポイントだと思います。
⑤ 懸垂をしない日も、ほかの種目ができる
腰回りが空いているので、懸垂をしない日にハンギングレッグレイズ(ぶら下がって脚を上げる腹筋の種目)などのトレーニングもできます。
⑥ 高さを低くすると、斜め懸垂もできる
バーの高さを低くすれば、斜め懸垂(インバーテッドロウ)もできます。懸垂0回の人にとって、斜め懸垂は「引く力」をつける大事な練習です。
⑦ 懸垂スタンドより、揺れを感じない
懸垂スタンドと比べて、使っているときの揺れを感じません。足場がしっかりしていると感じます。
懸垂0回からの使い方:この1台で進められる練習
このサイトの懸垂達成ロードマップのSTEPは、BS312-Xの高さを変えることで、ほとんどこの1台で進められます。
| STEP | 練習 | 使い方 |
|---|---|---|
| STEP0 | 足つきぶら下がり | バーを低めにして、足をついたままぶら下がる |
| STEP1 | デッドハング | 足が床につかない高さでぶら下がる |
| STEP2 | スキャプラプルアップ | ぶら下がったまま、肩甲骨を下げる |
| STEP3 | 斜め懸垂 | バーを低くして、体を斜めにして引く |
| STEP4 | トップホールド | 台を使って上に上がり、あごをバーの上でキープ |
| STEP5 | チューブ補助 | バーにチューブをかけて、足をのせて引く |
| STEP6 | ネガティブ | 台を使って上に上がり、ゆっくり降りる |
STEP4とSTEP6では、あごをバーの上まで持っていくための台が必要です。
組み立てと、使い続けたあとの状態
わたしは1人で、30分ほどで組み立てました。販売ページでは、2人での組み立てがすすめられています。
使い始めてから、3か月に1度くらい、念のためネジを締め直しています。これまで、ゆるんでいたことはありません。揺れについては、使っていた懸垂スタンドよりも少なく感じます。
買う前に確認したいこと
① 天井の高さ
懸垂であごがバーを越えると、頭はバーより上に出ます。使いたいバーの高さに、頭が上に出る分を足しても、天井にぶつからないか確認してください。足を伸ばしたまま懸垂したいなら、バーを高めに設定することになるので、特に注意が必要です。
② 置く広さ
床に置く部分は、幅約101cm × 奥行き約120cmです。懸垂スタンドより、床を広く使います。置き場所の考え方は自宅に懸垂器具を置くときの考え方も参考にしてください。
③ パラレルグリップをしたい人
鉄棒型では、パラレルグリップはできません。わたしはパラレルグリップにこだわりがないので困っていませんが、やりたい人は、吊り輪などパラレルグリップができる道具を足せば問題ありません。
④ ディップスをしたい人
鉄棒型ではディップスはできません。懸垂スタンドにはディップス用のバーがついていることが多いですが、わたしが使っていたときは、ディップスでも手がすごく痛くなり、手幅も変えられませんでした。ディップスをやるなら、ディップス専用のスタンドを買うほうがいいと思います。わたしはSTEADYのディップススタンドを使っています。
懸垂スタンドと迷っている人へ
懸垂を始めるときは、「ディップスも腕立て伏せもできる懸垂スタンドを買っておけば大丈夫」と思いがちです。わたしもそうでした。でも、懸垂の練習をするなら鉄棒型のほうがやりやすく、1回できるようになってからも、できることの幅が広がります。
両方を1年以上使って比べた内容は、懸垂スタンドと鉄棒型はどちらがいい?の記事と、下の動画でくわしく話しています。
まとめ
- WASAIのBS312-Xは、懸垂の練習に集中しやすい鉄棒型の器具
- バーがやや太く適度に滑るので、手が痛くなりにくい
- 手幅が自由で、腰回りと足元に何もないので、揺れや着地を気にせず練習できる
- 高さを変えれば、懸垂0回からのSTEPをほぼこの1台で進められる
- 買う前に、天井の高さと置く広さを確認する
- パラレルグリップは吊り輪、ディップスはディップススタンドを足せば対応できる
よくある質問
- Q1人で組み立てられる?
- A
わたしは1人で30分ほどで組み立てました。販売ページでは、2人での組み立てがすすめられています。
- Q床に傷はつく?
- A
床に当たる部分にゴムがついているので、わたしの家ではマットがなくても傷はつきませんでした。わたしは、子どもの足音対策に使っていたマットを敷いています。
- Q使っているうちに、ぐらついてこない?
- A
わたしは3か月に1度くらい、念のためネジを締め直しています。これまで、ゆるんでいたことはありません。
- Q懸垂0回でも使える?
- A
使えます。バーの高さを変えれば、足つきぶら下がり、デッドハング、斜め懸垂など、懸垂0回からの練習ができます。
- QBS312とBS312-Xの違いは?
- A
BS312は、バーベルを置く台などがついたモデルです。BS312-Xは、懸垂などのぶら下がる種目に絞ったモデルです。わたしが使っているのはBS312-Xです。



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